物流業界向けソフト販売のDralogi、新たな求貨求車サービス「ドラロジ」の提供開始を正式発表

物流業界向けソフト販売のDralogi、新たな求貨求車サービス「ドラロジ」の提供開始を正式発表

基本使用料と運賃保証サービスは無料、3ルートを提示

物流業界向けソフトウエア販売を手掛けるDralogi(ドラロジ、茨城県土浦市)は8月2日、荷物を運んでほしい運送会社と、荷物を運びたい運送会社をマッチングする求貨求車システム「ドラロジ」の提供を6月16日に開始したと正式発表した。

ドラロジは、ボタン1つで運送ルート・高速料金・労働時間・運行表を自動算出する特許取得済みの独自機能を搭載。運賃は発生するものの基本使用料と運賃保証サービスは無料と設定しているのが特徴。利用する運送会社などの収益性向上と業務効率化をサポートする。

同社は親会社が運送業を担い、配車の非効率や、既存の求貨求車システムの使用料の高さを課題と感じていた。その体験から日新興業が開発した新システムは親会社だけで活用せず、物流業界全体のIT化に貢献するため、子会社としてDralogiを設立。他社に対しても月額費と運賃保証保険代は無料でソフトウエアを提供することにした。

ゼンリンデータコムと提携し、「ルート&運行表」の機能を開発。積み場から卸ろし場まで最適な高速料金と労働時間を算出した推奨ルート、全線を高速道路で走るルート、全線を一般道路で走るルートの3種類を表示する。さらにどのICで降りれば高速料金が安く抑えられ、かつ時間内に到着できるかを計算することも可能。配車係の負荷軽減を見込む。

ドラロジは現在同一方向に運行中の定期便同士を1つの車両にまとめて運ぶことを念頭に置いており、定期便創出をサポートして業務効率化とCO2排出量削減の効果も期待している。

さらに、有料オプションとして、ゼンリンデータコムと開発した「動態管理機能」も搭載が可能。ドライバーの携帯電話にアプリをインストールすれば、管理者はドライバーの現在位置や走行速度などを容易に把握できる。Dralogiは今後も新たなソフトウエアの提供を目指す。


ドラロジの概要


ルート&運行表機能のイメージ


料金比較(いずれもDralogi提供)

(藤原秀行)

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