北浜キャピタル、レンタル倉庫事業手掛ける広島のNo.1都市開発を3月31日付で買収へ

北浜キャピタル、レンタル倉庫事業手掛ける広島のNo.1都市開発を3月31日付で買収へ

SPCの持ち分51%取得、成長図る

不動産や企業への投資活動を展開している東京証券取引所スタンダード市場上場の北浜キャピタルパートナーズは2月17日、中古住宅の再生・販売などを手掛けているNo.1都市開発(広島市)を3月31日付で買収すると発表した。

太陽光発電事業のM・F・Dコーポレーション(同)が設立した特別目的会社(SPC)が保有しているNo.1社持ち分の51%を譲り受ける。取得額は22億円を計画している。

 
 

北浜キャピタルはNo.1社を傘下に収めることで、同社が「収まるくん」ブランドで運営するレンタル倉庫事業の成長を図る。

北浜キャピタルは株式取得の背景について、平岡佳明副社長が竹内英二顧問の紹介を受け、情報交換を通じて親交を深めていたMFDの藤本尚宏代表取締役から、No.1社株式取得に関して取り組みスキームや資金調達などの相談を受け、検討していた際、No.1社への資本参加の打診があったため、MFDと共同でNo.1社株式を取得することについて検討してきたと説明。

2024年11月27日に、No.1社、同社株主の溝部孝志氏、MFDの3者間で、溝部氏保有のNo.1社株式をMFDが設立するSPCに譲渡する旨の株式譲渡基本合意書を締結。24年12月27日付でNo.1社の株主(溝部氏と文殊パートナーズ)とMFDの間で発行済み全株式の株式譲渡契約を結んだという。

No.1社のレンタル倉庫の室数は全国20位で、広島県内ではトップの規模(調査会社調べ)という。同社は東京証券取引所のTOKYO PRO Marketに上場していたが、今般の株式譲渡に伴い、25年1月31日付で上場を廃止した。

3月31日付でSPCがNo.1社の発行済全株式44万株を取得するとともに、北浜キャピタルがそのうち22万4400株(51%)をSPC経由で取得、No.1社を連結子会社化する予定。

北浜キャピタルはLBO(借り入れで資金量を増やして実施する買収)の資金を融資するローンを活用する予定。株式取得金額のうち2億5000万円を、自社の第14回新株予約権の行使によって調達した資金で充当することを想定している。

 
 

(藤原秀行)

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