EV普及に伴う保管ニーズ拡大に対応
ロジスティードは2月19日、リチウムイオンバッテリーの保管効率を向上させるため、専用のオールスチール製耐火性コンテナ「LIB-CON」（リブコン）を開発したと発表した。
リチウムイオンバッテリーはEV（電気自動車）の普及に伴い需要が増加している。ただ、倉庫で保管する場合、電解液の合計量によって貯蔵場所の構造、保管方法などに多くの制約があり、倉庫開設の難度が高いため保管スペースの不足が懸念されている。
同社は実情を踏まえ、「令和6年（2024年）消防庁通知:消防危第303号」の要件を満たす専用のコンテナ開発に踏み切った。一般倉庫に「LIB-CON」を格納する場合、危険物（コンテナ）間の空地の規制などが緩和され、より多くのコンテナを保管できるという。
今年1月から同社グループの物流センターで導入を進めており、リチウムイオンバッテリーの保管・輸送ニーズに応えていきたい考え。
「LIB-CON」は折り畳みと段積みが可能な構造を採用することで、保管効率を高めている。電解液漏洩防止対策を講じて安全性を保つとともに、観音扉構造を取り入れ、作業しやすくするなどの工夫を凝らしている。
（藤原秀行）※いずれもプレスリリースより引用
