ヤマト、東京・銀座の本社ビル2棟を明治安田生命に売却へ

ヤマト、東京・銀座の本社ビル2棟を明治安田生命に売却へ

他の3件と合わせて譲渡益242億円、セール・アンド・リースバック実施

ヤマトホールディングス(HD)とヤマト運輸は3月21日、東京都内で保有している本社ビルなど4カ所の固定資産(ビル)を3月28日付で売却すると発表した。

いずれもいったん譲渡した上で賃借、使い続ける「セール・アンド・リースバック」で実施する。物件ごとの詳細な売却額は開示していないが、4カ所で譲渡益計約242億円を計上、宅配便ネットワークの強化やM&Aなどに充てる予定。

 
 

売却するのは、ヤマトHDとヤマト運輸が東京都中央区銀座に所有する本社ビルのA棟・B棟(譲渡益約112億円)、ヤマト運輸が所有する「海辺ビル」(東京都江東区海辺、約65億円)、「東雲ビル」(東京都江東区東雲、約44億円)、「芝浦ビル」(東京都港区海岸、約21億円)。

このうち本社ビルは明治安田生命保険に譲渡する。他の物件については譲渡先を明らかにしていない。

本社ビルは2045年3月末までの20年間、他の3物件は27年3月末までの2年間、定期建物賃貸借契約を締結している。

ヤマトHDは、固定資産譲渡を受け、2025年3月期の連結業績予想に関し、当期純利益を従来予想の180億円から360億円に引き上げた。

(藤原秀行)

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