空域異なる2ルートを1人の運航指示者で2機同時飛行
佐川急便とイームズロボティクス、一般財団法人日本気象協会、サンドラッグの4者は4月7日、共同で展開してきたドローン配送プロジェクトに関し、昨年11~12月に東京都青梅市の山間部で実施した最後の公開実証の概要を発表した。
4者は2022年7月に東京都の「ドローン物流サービス社会実装促進事業」で支援対象プロジェクトの選定を受け、4者で連携して実証を重ねてきた。
今回は一連のプロジェクトで初めて、空域の異なる2ルートを1人の運航指示者が2機同時に飛行させることにチャレンジ、成功した。実現すればドローン物流を展開する上で業務の効率化とコスト抑制につながると見込まれている。
ドローンは機体に搭載したカメラで飛行ルートの下に人間が立ち入っていないかどうか確認することなどを条件に、注意を呼び掛ける補助者や看板を設置せず目視外の自律飛行ができる「レベル3.5」飛行を実施した。
4者は引き続き、災害時も含めたドローン物流の実用化に共同で取り組んでいく考え。
4回目の実証実験 概要
実証実験に使用した機体
荷物を搭載し飛び立つドローン
(藤原秀行)※いずれも4者提供