三菱造船、船上CO2回収システムの基本設計承認を海事協会から取得

三菱造船、船上CO2回収システムの基本設計承認を海事協会から取得

海運の脱炭素に貢献目指す

三菱重工業グループの三菱造船は4月10日、船舶から出るCO2を船上で回収・貯蔵する船上CO2回収システム(OCCS)について、一般財団法人日本海事協会(NK)から基本設計承認(AiP)を取得したと発表した。

OCCSは船舶からの排ガスを浄化後、CO2を回収して液化・貯蔵するのが特徴。船舶の脱炭素化を推進できるとして海運業界などで関心が高まっている。

 
 

三菱造船は、陸上設備で豊富な実績を有する三菱重工業のCO2回収技術を中核として、排ガスの前処理、CO2の液化、貯蔵、ハンドリングの各技術を組み合わせて船上搭載可能なシステムを生み出した。今後は同システムの製品化に向け、開発を継続していく方針だ。

(藤原秀行)

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