エミレーツ・スカイカーゴ、貨物専用機の成田路線を5月開設へ

エミレーツ・スカイカーゴ、貨物専用機の成田路線を5月開設へ

中東と週1便結ぶ初の直行定期便に

アラブ首長国連邦(UAE)のエミレーツ航空は4月15日、貨物部門のエミレーツ・スカイカーゴが成田空港への貨物専用機の運航路線を開設すると発表した。

今年5月24日から毎週土曜日の日本時間午前10時に成田空港に到着し、同日午前零時にドバイ・ワールド・セントラル(アル・マクトゥム国際空港)に向けて出発する。

 
 

エミレーツの貨物専用機によるグローバルの運航路線ネットワークは38に拡大する。成田と中東を結ぶ初の貨物専用直行定期便を展開することで、旅客機の貨物・手荷物搭載スペースを活用した輸送を補い、物流需要の拡大に対応したい考え。運航は週1便の予定で、ボーイング777フレイター型機を投入する。

エミレーツ・スカイカーゴが既に展開している関西国際空港への週2回の貨物専用便に加え、成田空港路線を開設することで貨物容量が片道当たり100t増加して最大300tに達すると想定。輸送貨物は自動車部品、機械部品、半導体部品、医薬品などを見込んでいる。

エミレーツ・スカイカーゴは東アジアおよび東南アジアの4カ国・地域で週57便の貨物専用便を運航中。併せて、毎週290便以上の旅客便で貨物輸送を補完している。

今後はカンボジアのシェムリアップ、ベトナムのダナン、中国の深圳とドバイの間でそれぞれ新たな旅客ルートを開設する予定。

(藤原秀行)

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