リードタイム2週間程度短縮見込み、印パ関係緊張で航空からの代替輸送ニーズに対応
セイノーロジックスは5月19日、名古屋発インド・ニューデリーのパトパルガンジICD(インランドコンテナデポ)向けの海上直行混載サービスを5月に週1便で始めたと発表した。
セイノーロジックスは、同ICD向けの直行混載は業界で初めてと強調している。インド向け輸送品質の大幅な向上と混載ネットワークの充実を図る。
輸送のリードタイムは名古屋港出港後31日を予定しており、従来のナバシェバで再混載しているサービスよりも2週間程度短縮できる見込み。
ニューデリー到着までコンテナを開くことがないため、セイノーロジックスは積み替えによる貨物へのダメージリスクを回避することが可能とアピールしている。
自動車や二輪車関連部品の混載輸出が多い名古屋受けでスタート、引越貨物の需要にも対応する。
インド・パキスタン両国は5月、領有権を争っているカシミール地方で発生したテロ事件を契機として軍事衝突が勃発。現在は停戦状態にあるものの、依然緊張が続いており、インドの航空貨物輸送にも不安が広がっている。
セイノーロジックスは安定的に運行できる海上混載サービスを提供することで、代替輸送のニーズを確実に捉え、荷主の安定輸送に貢献していきたい考えだ。
(藤原秀行)