耐久性試験のニーズ増加・多様化に対応
日通NECロジスティクスは7月3日、東京都府中市の「品質評価センター」の試験設備を拡充し、製品および包装貨物の評価試験サービスを強化したと発表した。
今回リニューアルした中型恒温恒湿室(写真左:全体、右:パレット貨物も対応可能)
製造業を中心に、SDGsやサステナビリティ重視の潮流が強まる中、製品の故障率を低減し廃棄物を削減することや、長期間にわたり製品の品質・信頼性を維持することが求められており、製品の耐久性評価に対するニーズは年々高まるとともに多様化しているという。
そうした顧客のニーズに対応するため、低温・低湿度環境下の試験が可能な中型恒温恒湿室を新たに導入した。
本機器を用いた試験は製品の輸送・保管・使用など、さまざまな状況下で天候や外気温が製品に与える影響を評価できるほか、温湿度の影響を受けやすい製品に対して、どのような対策が適切かを検証し、耐久性を確認することも可能という。
恒温恒湿室を活用し、試験対応範囲を広げ、より幅広い顧客のニーズに対応する。
サービスの概要
▼名 称 温湿度環境試験サービス
▼対象業種 医薬品、精密機器、自動車部品等
▼試験方法 温湿度サイクル試験を行い製品の環境特性の検査を実施。試験の実施に先立って試料(試験対象物)を一定の温・湿度条件での平衡を実施。
▼試験範囲 温度範囲 -40℃~80℃ 湿度範囲 10%~95%R.H.(下図参照)
▼室内寸法 W1,970 × D1,970 × H2,100 (mm)
▼扉有効寸法 W1,400 × H1,800 (mm)
▼対応工業規格
JIS Z 0200:2013、JIS Z 0200:2020、JIS Z 0200:2023、JIS Z 0203、
ISTA、JIS、ISO、ASTM、MIL、NDS、UN
▼評価試験の実施までの流れ
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用