オープンロジがイーベイ・ジャパンと越境ECでAPI連携

オープンロジがイーベイ・ジャパンと越境ECでAPI連携

煩雑な海外配送業務を自動化、年内に100ユーザー獲得目指す

物流プラットフォームを手掛けるオープンロジ(東京・池袋)は7月11日、世界最大級のマーケットプレイス「eBay(イーベイ)」運営する米eBayの日本法人「イーベイ・ジャパン」と越境ECでAPI連携を行ったと発表した。発送代行など物流管理業務を自動化することで国内EC事業者の海外販売を支援していく。

急成長する越境ECでは手続きの煩雑さなど物流面が事業者の大きな負担となっている。オープンロジはイーベイ出店者向けに追加料金なしで発送依頼から配送情報反映までをワンストップで担うサービスを提供。配送先情報の入力や追跡番号の反映を自動化して業務負担の削減を図る。

イーベイの受注情報をオープンロジへ自動で取り込み、EMSやeパケットの出庫依頼を自動作成。倉庫から発送完了後に追跡番号がイーベイへ登録される。これにより事業者は従来必要だった配送先情報の入力や荷物ごとの追跡番号アップロード、梱包、インボイスの作成などが不要となるだけでなく、配送料金も事業者・個人で行うのと比べて割安になるという。


eBayとの連携イメージ 。受注情報から発送(出庫)依頼が自動作成されるとともに、配送会社の追跡番号などの配送情報はeBayへ自動反映。(オープンロジニュースリリースより)

世界の越境EC市場は昨年に6700億ドルに達するなど今後も継続的な伸びが見込まれている。その一方で海外への配送は国内以上に手間が掛かることが課題とされ、イーベイ・ジャパンの調査では越境ECを開始した際のネックとして約60%の事業者が配送を挙げる。今回の連携によって利用時のデータ加工や配送情報の反映といった従来のアナログ作業がなくなり、出店者はより便利に越境ECを行うことができるようになる。

オープンロジでは今後の展開として配送キャリアや対応通貨の拡充などを予定。年内に100ユーザーの獲得を目指す方針だ。

(鳥羽俊一)

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