現地コングロマリットのHRCグループと連携、海外進出は21カ国目
鈴江コーポレーションは7月17日、バングラデシュの複合企業でコンテナ船事業などを展開するHRCグループの持ち株会社「HRC Bangladesh Limited」と現地合弁会社を設立することで基本合意し、同14日に合弁事業協定書を締結したと発表した。
調印式典
HRC/コンテナ船
画像は鈴江コーポレーションニュースリリースより
社名は「HRC-Suzue Logistics (BD) Limited」で出資比率は鈴江が40%、HRC Bangladesh Limitedが60%。所在地は首都ダッカ。今後速やかな合弁設立に向けて手続きに入る。同社の海外進出は今回で21カ国目。
バングラデシュは安価で豊富な労働力を背景にアパレル産業を中心とした労働集約型産業の一大拠点として高い成長を維持しているほか、日本政府によるODA(政府開発援助)関連プロジェクトをはじめ多くのインフラ投資が見込まれている。
また地理的にもインドと東南アジアをつなぐ存在であることから、現地合弁を通じて鈴江が構築してきた極東・東南アジア・インド・中東・アラブ諸国ならびに欧州へのネットワークとサービスをさらに拡充。また今後も経済発展が予想されるバングラデシュの物流ニーズに対応していく。
HRCグループとの連携によりバングラデシュ全域であらゆる物流需要に応える体制を構築。多様化する顧客のニーズを的確に捉えて高品質できめ細かい物流サービスを提供していく考え。
(鳥羽俊一)