日野が国内初、燃料電池大型トラックの量産モデルを10月発売へ

日野が国内初、燃料電池大型トラックの量産モデルを10月発売へ

航続距離650km見込む

日野自動車は9月18日、国内初の燃料電池大型トラック(FCV)量産モデル「日野プロフィア Z FCV」を10月24日に発売すると発表した。

2023年に「日野プロフィア Z FCV」の走行実証車を製作し、パートナーのアサヒグループジャパン、西濃運輸、トヨタ自動車、NEXT Logistics Japan、ヤマト運輸とともに、各社の物流業務で使用しながら、走行距離が延べ40万kmを超える検証を重ねてきた。



新型FCVは日野の大型トラック「日野プロフィア」をベースに、トヨタと日野が共同開発した。大型トラックに求められる耐久性と信頼性を確保するとともに、シャシーは燃料電池車に最適なパッケージングを専用設計し、荷台スペースと積載量の最大化を図っている。

パワートレイン(駆動部)はトヨタ「MIRAI」に採用しているFCスタックをベースに、大型商用車向けに改良したものを2基搭載し、日野の大型車・電動車技術と走行制御を取り入れている。

水素充填時間は15~30分で、幹線輸送に実用的な航続距離650kmを確保できると想定している。

車両はFCの普及期を見据え、量産工場の古河工場(茨城県古河市)のディーゼル車と同じラインで混流生産する。

新型FCVはフルメンテナンスリースで提供する。当面は「燃料電池商用車の導入促進に関する重点地域」を中心に販売する計画。

■車両諸元

車両タイプ 高床3軸 大型FCEV
パワーユニット トヨタFCスタック(固体高分子形)
モーター 交流同期電動機
駆動用バッテリー リチウムイオンバッテリー
全長/全幅/全高 11,990/2,490/3,780 mm
車両総重量 25t
乗車定員 2名
燃料 高圧水素(70MPa
タンク 高圧水素タンク(6基)、搭載水素量 50kg

航続距離

650km2

架装バリエーション

ドライバン/ウイングバン(トランテックス製)4



(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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