航空機用エンジン開発し搭載、早期の社会実装と実運用目指す
川崎重工業グループで二輪車の製造などを手掛けるカワサキモータースは9月18日、ブルガリアで貨物用ドローンの開発に取り組んでいるDronamics(ドロナミクス)と、航空機用レシプロエンジン(ガソリンエンジンなどのようにピストンの往復運動を回転運動に変換して動力を作り出す内燃機関)の開発と民間用無人航空機(UAV)の社会実装に向けた戦略的パートナーシップを締結したと発表した。
カワサキモータースが開発する航空機用レシプロエンジンを、Dronamicsが展開する民間用貨物輸送UAVの主力モデル「Black Swan」に搭載、社会実装と実運用につなげることを想定している。
「Black Swan」は350kgの貨物を2500kmの距離まで輸送可能という。高性能モーターサイクルの開発で培ったカワサキモータースのエンジン技術・製造ノウハウと、UAVの設計・製造・運用におけるDronamicsの専門性を組み合わせ、「Black Swan」の早期実用化を図る。
カワサキモータースおよびDronamicsのチームメンバーと「Black Swan」(プレスリリースより引用)
(藤原秀行)