ダークウェブ上に掲載、事実確認は取れず
アサヒグループホールディングス(GHD)のシステムがサイバー攻撃を受けたことに関し、「Qilin」(キリン)と自称するハッカー集団が、匿名性が高いインターネット空間「ダークウェブ」で犯行声明を発表したことが分かった。
関係者によると、犯行声明は10月7日付で掲載。アサヒGHDの財務データといった内部情報を盗んだと主張しており、従業員の個人情報などをダークウェブ上に掲載している。
Qilinはロシア語圏のグループでランサムウェア(身代金要求型ウイルス)を使い、各国の企業などを攻撃しているとみられる。ただ、Qilinが実際にアサヒGHDへサイバー攻撃を仕掛けたかどうかの確認は取れていない。
アサヒGHDは犯行声明の件について、同日午前の時点で公式にはコメントしていない。
アサヒGHDのシステムへのサイバー攻撃は9月29日に発生。10月7日時点でも、酒類・飲料などの出荷業務の正常化のめどは立っていない。
(藤原秀行)