旧倉庫を解体し敷地利用、物流サービスも提供
三菱倉庫は11月17日、神奈川県平塚市で自社倉庫5棟を再開発し、マルチテナント型賃貸物流施設を建設すると発表した。
地上4階建て、延床面積は約4万8000㎡を計画しており、最大8テナントが入居できるようにする。竣工は2028年の春から夏にかけてを見込んでいる。
同社は現行の経営計画で、物流施設開発を本格化させる方針を打ち出しており、自社で物件を開発するのは今回が国内で初めて。自前で開発した物件を投資家に売却、収益を得て次の開発につなげる資産回転型ビジネスを展開する。
当該の倉庫は1970年から神奈川県平塚市で倉庫営業を行ってきたが、老朽化などで今年9月末に営業を終了、建物の解体を進めている。
解体後、延床面積が旧施設の約2.8倍となるマルチテナント型物流施設を建てることにした。
同社がこれまで手掛けてきた倉庫は、営業倉庫としての自社使用を前提としたものがメーンだった。今回の自社開発初物件は2030年度をめどに売却することを目指しており、投資回収速度と資産効率を一層向上させたい考え。
倉庫スペースの提供と併せて物流機能も手掛けられることをアピールポイントにする。希望するテナント企業には荷役・輸配送・流通加工・国際輸送などの物流サービスを提供する。
開発の概要
所在地:神奈川県平塚市大神(新東名高速「厚木南IC」から約1.3km、東名高速道路「厚木IC」から約3㎞)
敷地面積:約24,300㎡
開発する施設の規模・構造等:鉄骨造、4階建、スロープ式メゾネットタイプ トラックバースを1階・3階に設置、最大8テナント区画に分割可能
延床面積:
約48,400㎡(事務所含む)
賃貸面積:倉庫約42,000㎡ 事務所約2,260㎡
設計・施工費:約132億円
着工:2026年夏~秋(予定)
竣工:2028年春~夏(予定)


(いずれも三菱倉庫提供)
(藤原秀行)



