販売から物流まで一貫した管理導入、在庫回転日数11%削減なども達成
ライオンは2月5日、中長期経営戦略「Vision2030」の一環として展開しているサプライチェーンマネジメント(SCM)の抜本的な改革の成果を公表した。
販売計画から物流計画までをオペレーションレベルから最長3年先の戦略レベルまでDXを活用して円滑に連携させる仕組みを構築。2025年から本格稼働を開始し、需要・供給の変動を先取りして即応する「先行対応型SCM」への転換を実現したという。
25年度は「Vision2030 1st STAGE」(2022~24年)の平均に対して、平均在庫回転日数を11%削減、品切れ件数を50%削減、物流効率を9%向上する成果を上げたと説明している。「Vision2030 2nd STAGE」(25~27年)では全社ベースのROIC(投下資本利益率)向上への貢献を目指す。

(ライオン提供)
「Vision2030 2nd STAGE」終了時(2027年)に向けた国内の目標と現状
比較対象:1st STAGE(2022~24年)の平均
| 目標項目 | 2nd STAGE終了時(2027年)の目標 | 2025年度の結果 |
|---|---|---|
| 平均在庫回転日数 | 23%削減 | 11%削減 |
| 品切れ件数 | 2025年水準を維持 | 50%削減 |
| 物流効率(※) | 15%向上 | 9%向上 |
具体的な施策は、SCMにおけるKPI(重要業績評価指標)をサービス・コスト・キャッシュ・リスクの4つの視点で再設計し、日次モニタリングするSCMコントロールタワーを構築した。基準に基づくアラート検知や要因把握の精度が向上し、部門横断での迅速な意思決定が可能になった。
また、社内の各種実績データ・計画データに加え、製品特性に応じた外部データも組み込み、需要予測モデルを立ち上げた。日々の変化を先読みした迅速な供給調整と、中長期の計画精度向上につなげられた。
加えて、サプライチェーンプランニングツールを導入し、複数シナリオのWhat-if分析を実施することで、意思決定の精度向上、需要・供給変化時の計画適正化スピードの向上を達成。短期~中長期の需要計画から物流計画までを一貫管理することで、需要計画と連動した物流リソースの最適配分と、需要・供給変化時の機動的な見直しを実現させるサプライチェーンの「E2E一元管理」により、物流効率を大幅に改善できたとみている。
(藤原秀行)












