eコマース成長踏まえ取引活発化
米投資ファンド大手のブラックストーンは9月30日、同国の不動産投資会社コロニー・キャピタルが所有する物流関連資産を59億ドル(約6400億円)で取得すると発表した。
世界的に低金利傾向が続き資産運用が難しさを増している中、eコマースの成長などで先進的な物流施設は投資対象として有望との見方が強まっており、ブラックストーンは資産の買収でポートフォリオを拡充、投資家のニーズに応える。
取得を決めたのはコロニー・キャピタルグループのコロニー・インダストリアルが米国のダラスやアトランタといった主要都市で運用している倉庫スペース約6000万平方フィート(557万4100平方メートル)など。取得は今年10~12月期に手続きが完了する見込み。
ブラックストーンは9月にも、物流施設などを運用しているカナダの不動産投資信託(リート)大手ドリームグローバルを47億ドル(約5100億円)で買収する方針を決めたほか、GLPから米国の物流施設を187億ドル(約2兆円)で購入するなど、物流施設に絡んだ投資を活発化させている。
(藤原秀行)