輸送と物流機能が連携、ロジスティクス事業は22年度までに売上高660億円目指す
セイノーホールディングス(HD)は11月15日に公表した2019年度(20年3月期)第2四半期決算説明会の資料で、輸送とロジスティクスの両機能を組み合わせ、顧客の物流を効率化する新たな拠点「ロジ・トランス施設」を今後13カ所で整備する計画を明らかにした。
ロジ・トランス事業は、セイノーのターミナル施設の上層階で流通加工やピッキングなどの物流業務も担い、輸送だけにとどまらない複合的な機能を提供することが柱。
今年6月には西濃運輸の千葉・成田支店、10月には東京・大森支店を開設、保管スペースは17万5000坪に拡大している。ロジ・トランス施設を活用したロジスティクス事業の売上高は18年度(19年3月期)の440億円から19年度は約1割増の490億円まで拡大すると見込む。
22年度(23年3月期)までに首都圏3、中部2、関西2の計7拠点とし、保管スペースは21万坪以上に拡充、売上高は640億円を計画している。
このうち、東京・深川支店は着工済みで21年2月の完成予定。千葉の龍ヶ崎支店(仮称)は20年12月に着工、22年1月に完成をそれぞれ見込む。
このほか、5拠点を計画中、2拠点を企画中、4拠点を用地交渉中と説明しており、いずれも22年以降に順次完成していくとみている。
(藤原秀行)