センシンロボティクス、住友商事の物流施設でドローン警備・点検を実験

センシンロボティクス、住友商事の物流施設でドローン警備・点検を実験

屋根や壁面の汚れ、雨どいの詰まりなどチェック、「有用性確認」と評価

ドローン(無人飛行機)を活用した設備点検や災害対策、警備監視を手掛けるスタートアップ企業のセンシンロボティクス(東京)は1月21日、住友商事が埼玉県川越市で開発した物流施設「SOSiLA川越」で、完全自動運用型ドローンシステム「SENSYN DRONE HUB(センシンドローンハブ)」などを活用した警備監視・巡視点検の自動化に関する実証実験を昨年11月に行ったと発表した。

物流施設の業務効率化が狙い。実験はあらかじめ設定したルートに沿って、決まった時刻になるとドローンが自動的に離陸、飛行した後、再び離発着用設備に無事着陸した。屋根や壁面の汚れ、雨どいの詰まりが上空から確認できるかどうかをチェック。遠隔拠点からカメラの操作や自動航行の操作が可能かどうかも検証した。夜間の飛行なども実施した。

センシンロボティクスは「離陸から着陸までの全てのミッションを作業員の介在なく実施できることや、ドローンの無人運用に足る必要機能を持ち合わせていることを確認できた」と評価。完全自動運用の実現を目指し、住友商事とも連携して引き続き実験を行う予定。


ドローンによる屋根などの警備監視・巡視点検の様子(センシンロボティクス提供)※クリックで拡大

(藤原秀行)

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