70億~100億円規模、プラットフォーム構築など支援想定
※セイノーホールディングスもプレスリリースを出したので内容を一部差し換えました
ベンチャーキャピタルのスパイラル・キャピタル(東京)とセイノーホールディングス(HD)は1月27日、新たに物流領域のスタートアップ企業を投資対象とするファンド「Logistics Innovation Fund(ロジスティクス・イノベーション・ファンド)」を組成したと発表した。
セイノーHDがアンカーのLP(リミテッド・パートナー)、スパイラル・キャピタルがゼネラルパートナー(GP)を務めており、金融機関などにも投資を呼び掛ける予定。ファンドの規模は70億~100億円を見込む。セイノーHDの具体的な投資額は開示していない。
新ファンドは軸になる投資テーマとして①物流周辺領域における新たなプラットフォーム②既存物流業務のプロセス改善③荷主層の拡大――を設定。
支援の対象は創業間もない「アーリー」から事業が軌道に乗り始めた「ミドル」、株式公開を視野に入れている「レイター」までの段階のスタートアップ企業を想定しており、1件当たりの平均投資金額はアーリーが1・5億円、ミドルとレイターは各2・5億円を目安にしている。
セイノーHDは「最先端技術やビジネスモデルを有するスタートアップ企業との共創をさらに加速させ、物流業界全体のバージョンアップと課題解決を推し進める」とコメントした。
スパイラル・キャピタルは併せて、インターネットやテクノロジー領域全般をカバーする別のスタートアップ企業支援ファンドも創設した。
昨年12月に実施したファンド創設記念撮影に臨む(左から)スパイラル・キャピタルの奥野友和社長、セイノーHDの田口義隆社長、スパイラル・キャピタル傘下のスパイラル・イノベーション・パートナーズの岡洋(代表パートナー)(セイノーHDプレスリリースより引用)
スパイラル・キャピタルのメンバーら(同社提供)
(藤原秀行)