テラドローンとユニリーバ、ドローンでアイス輸送の実証実験に成功

テラドローンとユニリーバ、ドローンでアイス輸送の実証実験に成功

将来の規制緩和にらみ、物流の実現へ協力

テラドローンは2月4日、同社の欧州現地法人テラドローンヨーロッパが日用品の世界的メーカー、ユニリーバとドローン(無人飛行機)を用いたアイスクリーム配送の実証実験を米ニューヨークで行ったと発表した。ユニリーバの投資家向けイベントで披露した。

マルチコプターのドローンに配送用ボックスを取り付け、ユニリーバの米施設内で同社製の「ベン&ジェリーズ」ブランドのミニカップ(重さ72グラム)3個を搭載。事前に設定した経路に沿って自律飛行、配送に成功した。

ユニリーバは2017年にアイスクリームの配送サービス「Ice Cream Now(アイスクリームナウ)」を開始、グローバルで数百億円の規模に成長している。同社は将来の規制緩和をにらみ、ドローンを使ってより多くの顧客に商品を届けることを想定している。テラドローンも実現へ引き続き協力していきたい考え。

テラドローンヨーロッパの植野佑紀取締役は「今年、世界各地で規制緩和が進み、ドローンによる都市部での物流も可能になっていく。今後も実証実験を通じて安全なシステムやサービスの設計開発と運用管理に向けて準備を進めたい」とのコメントを発表した。


テラドローンヨーロッパのメンバーとアイスクリームのドローン配送事業「Ice Cream Now」担当のユニリーバメンバー(右から3人目はユニリーバCEOのアラン・ジョープ氏)


ベン&ジェリーズのミニカップを格納した配送用ボックス※クリックで拡大(いずれもテラドローン提供)

(藤原秀行)

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