東南アジアでの事業展開や新製品開発にも注力
プラントや物流施設向けの耐火・断熱材などを手掛ける日本インシュレーション(大阪市)が3月19日、東京証券取引所の第2部に上場した。
1914年設立。燃えにくくて熱を伝えにくいゾノトライト系ケイ酸カルシウムを基材とした保温材や耐火被覆材などを製造・販売。石油化学プラントや発電所などがメーンで、オフィスビルや商業施設、物流施設にも内装建材などを積極的に拡販している。製造・販売にとどまらず、取り付け工事まで一貫して手掛けることにこだわりを見せる。
開発ラッシュが続く物流施設向けの需要取り込みに注力するほか、東南アジアでの事業展開や新製品開発を推進する構え。上場で知名度を高め、人材確保につなげる狙いもある。
2020年3月期の連結売上高は前期比7・9%増の126億円、営業利益は5・4%増の16億4800万円を予想している。
取引初日となった19日の終値は759円で、公募・売り出し価格(940円)を19%下回った。
(藤原秀行)