東京・青海のセンターで展開、医療機器の国内物流最適化図る
DHLサプライチェーン(SC)は3月24日、スイスの製薬大手ロシュグループの日本法人、ロシュDCジャパンから血糖自己測定機器などに関する一部の製造・物流などの業務を受託したと発表した。
日本国内の代理店や顧客への配送業務管理も担う。業務受託に伴い、DHLSCが東京・江東区に構えている青海ロジスティクスセンターで医療機器などの製造業務におけるラベリングや包装、国内市場への出荷判定管理などを手掛ける。
同センターではDHLSCが展開している独自の管理手法「オペレーションマネージメントシステム(OMS)を駆使し、取り扱う製品の品質管理や温度管理など前提的な管理を行う。DHLSCは「医薬・医療機器関連法令への適合性を保証しながら、将来的な物量増加にも対応できるようになる」と強調している。
DHLSCのヨンファ(アルフレッド)・ゴー社長兼日本・韓国クラスターCEO(最高経営責任者)は「日本でも医療機器の出荷について厳しい法規制への対応が求められる中、業界トップの品質管理体制を構築し、弊社のライフサイエンスに関するグローバルなネットワークを活用することで、2024年には43億ドル(約4700億円)以上の規模へと成長が見込まれる国内の体外診断用医薬品市場の需要に応えるお手伝いをさせていただく」と意気込みを示した。
オープニングセレモニーで記念撮影する両社関係者(DHLSC提供)
(藤原秀行)