航空運賃高騰や輸送スペース枯渇受け、ヤマトは「宅急便タイムサービス」一部荷受け停止を発表
佐川急便は3月27日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で貨物航空便の減便が広がっていることなどから、海外の一部地域で飛脚国際宅配便の配送に支障が生じていると発表した。中国のほか、フィリピンやインド、パキスタンなどで集配が停止されているという。
同社は航空会社の運休・減便などによる運賃の高騰、輸送スペースの枯渇が起こっている状況を踏まえ、サービス維持のため、飛脚国際宅配便/SGX便に「Emergency Situation Surcharge(緊急事態追加金)」を3月31日集荷分より導入することを決めた。1運送状当たり、2・51キログラム以上の請求重量の荷物は、重量に応じて4段階、300~2万4000円を要請する。
一方、ヤマト運輸は3月27日、中国・四国・九州地域から北海道向けの荷物の一部に配送の遅れが発生していると公表した。中部地域から東北地域宛ての「宅急便タイムサービス」の荷物の一部は4月いっぱい荷受けを停止する。
(藤原秀行)