民間機搭載へ前進、サプライチェーン構築目指す
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とIHIは6月8日、微細藻類から製造したバイオジェット燃料が、品質などに関する国際規格「ASTM Annex7」を取得したと発表した。
今後、所定の割合で既存のジェット燃料に混ぜて民間航空機の運航に供給することが可能となった。2020年中に国内の定期便で当該燃料を使った商用飛行のデモフライトを計画している。
NEDOとIHIは2017年度以降、高速で増殖する微細藻類を大量に培養し、生成する藻油から燃料を生み出す技術の確立に取り組んでいる。認証取得も踏まえ、バイオジェット燃料を安定的に製造・供給できるサプライチェーンの構築を目指す。
微細藻類からバイオジェット燃料を製造するプロセス(NEDOとIHIプレスリリースより引用)※クリックで拡大
(藤原秀行)