風速や風向を高性能な大気計測装置で観測、3次元データ提供
京都大発のスタートアップ企業メトロウェザー(京都府宇治市)は6月8日、NTTコミュニケーションズと業務提携し、ドローン(無人飛行機)を物流などに使う際の安全飛行をサポートするため、上空の風速や風向のデータを取得・分析し、随時情報提供する事業を始めると発表した。
メトロウェザーが開発した高性能な大気計測装置「ドップラー・ライダー」をNTTコムが全国に展開している通信用鉄塔や局舎に設置。風速や風向をリアルタイムで観測、3次元のデータとして分かりやすく提示することを想定している。
メトロウェザーは「過去に類を見ない詳細な風況情報は、ドローンが自律飛行する際に突風やビル風などによる落下事故を防ぐための、安全・確実な運行に必須な屋台骨のデータとなる」と意義を強調。3年後をめどに本格展開したい考えだ。
3次元データのイメージ(メトロウェザー提供)※クリックで拡大
(藤原秀行)