女性用の小型軽量ヘルメットを倉庫現場に導入、負荷軽減

女性用の小型軽量ヘルメットを倉庫現場に導入、負荷軽減

ダイワコーポレーションが活躍支援策展開、社内報の編集担当なども

ダイワコーポレーションは7月14日、女性社員の活躍促進策を公表した。同社は若手の採用活動に注力しており、10~30代が正社員に占める割合が6割に達していると説明。女性の正社員率が約3割と、物流業界の平均値とみられている約1割を上回り、多くが倉庫の現場で活躍しているとアピールしている。

女性が働きやすい環境を整備する事例として、2019年9月に現場で女性用ヘルメットを導入したことを紹介。実際に倉庫の現場で勤める20代の女性社員からの提案が契機になったという。

同社によれば、従来使っていたヘルメットは男性用で重く、女性が長時間着用していると首が疲れるのに加え、サイズが大きいため作業時にずれて視界を遮るなど、安全にも影響しそうな不便が数多くあった。女性用ヘルメットは強度を維持した上で男性用より小型化・軽量化を果たしている上に、後頭部にくぼみを設け、髪を結んでいても着用できるよう配慮している。

男性からも長時間のヘルメット使用は首や肩に負荷が掛かるとの声が出ていたため、併せて軽量ヘルメットも現場に採用した。現場からは「作業がしやすくなった」との感想が出ており、同社は従業員満足度や作業の生産性向上につながったとみている。

同社で年2回発行している社内報は、女性社員が編集作業を担当。女性誌を参考にしたデザインを取り入れたり、シニア層でも読みやすいようフォントを見やすいものにしたりと、細部にまでこだわった作りだ。企画の点でもなるべく多くの営業所や社員らにスポットが当たるよう工夫したり、アンケートを行って次回の制作に意見を反映させたりしているという。

従業員の意見を積極的に取り入れ、1分単位の残業代支給、2日間の誕生日休暇導入などの実現につながったことにも言及。他にも、社歴や性別にこだわらない現場の最前線や管理部門の業務改善、若手による新卒採用活動などを進めていると指摘した。同社は「従業員満足度の向上がお客さま満足度の向上につながっている」と成果をPRしている。


管理部門の女性社員(以下、いずれもダイワコーポレーション提供・クリックで拡大)


導入した女性用ヘルメット


独自の社内報

(藤原秀行)

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