トレイが開いて下にシュート、1時間当たり最大1万7200個処理可能
インサーターシステム(高速封入封函機)などを手掛けるドイツの大手マテハン機器メーカー、ベーヴェシステックの日本法人ベーヴェシステックジャパン(東京・西新宿)は、重量5キログラムまでの小型商品に特化した仕分け設備「オプティソーターST」の販売を8月に国内で開始する。
ベーヴェシステックグループのオプティマスが製造したソーターで、トレイが2つに開いて商品を下にシュートする「スプリット・トレイ式」を採用。インターネット通販市場の成長が続く中、取り扱いが増えているアパレルや日雑品などの軽量・小物アイテムを迅速に自動仕分けできるのが強み。同社は仕分けの間口をソーター本体の下に設置できるため、作業スペースを効率的に使えると説明している。
「オプティソーターST」のイメージ(写真はいずれもベーヴェシステックジャパン資料より引用)
トレイはシングルとダブルの2種類で、ダブルトレイは2つの商品を同時に搬送しながら別々に仕分けできるようになっている。商品の仕分け能力はシングルトレイが1時間当たり最大8600個、ダブルトレイが1万7200個と設計している。
同社は新型コロナウイルスの感染拡大で物流現場も密集の回避が求められる中、配送先別に高速かつ自動で仕分ける新型ソーターを導入することで物流施設の庫内作業スタッフが一定の間隔を空けて作業に就けると指摘。「コンテナや段ボール箱に直接投入したり、スロープを使ったシュートで商品への衝撃をやわらげたりとニーズに合わせた提案も可能」とアピールしている。
(藤原秀行)