大型トラック4社、後続車有人隊列走行システムの対応技術搭載した車両開発へ連携

大型トラック4社、後続車有人隊列走行システムの対応技術搭載した車両開発へ連携

異なるメーカー間の製品組み合わせた自動運転可能に

いすゞ自動車、日野自動車、三菱ふそうトラック・バス、UDトラックスの大型トラックメーカー4社は7月20日、政府がトラック隊列走行の実現に向けて2021年までの商業化を目指している後続車有人隊列走行システムに関し、対応技術を搭載した車両の商品化に連携して取り組むと発表した。

これまで実施してきた実証実験の成果を基に、前走車と自車の距離を自車の機器で計測・算出して、一定に保つ「定速走行・車間距離制御装置(ACC)」と車線内での走行を維持するよう白線を検知してステアリングを調整する「車線維持支援装置(LKA)」を組み合わせたトラックを開発。異なるメーカーのトラック複数台同士で隊列を組み、先頭車両に続く後続車は同乗したトラックドライバーが操縦しなくても自動で追随、高速道路を利用できるようにする。

4社は実現のため、物流事業者と意見交換を進め、商品への理解を広めるよう努める。隊列走行に対応した道路整備などインフラ面の支援にも注力する方針。ACCの機能をさらに進化させた「協調型車間距離維持支援システム(CACC)」の開発も視野に入れている。


後続車有人隊列走行システムのイメージ(各社提供)

(藤原秀行)

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