フォロフライの小型貨物EV、宅配現場で初運行

フォロフライの小型貨物EV、宅配現場で初運行

緑ナンバー取得、ロジネットジャパングループが採用

ファブレス(外部への製造委託)でEV(電気自動車)開発を手掛けるスタートアップのフォロフライは9月21日、ファーストモデルの「EV F1 VAN」が、小型貨物EVとして国内初の宅配事業での運行を開始したと発表した。

1号車は北海道に本拠を置く物流企業ロジネットジャパンのグループ会社が採用。全国に先駆け、寒冷地のラストワンマイルで効果的な小型貨物EVの活用方法の検討をスタートした。配送業務に不可欠な「緑ナンバー」も取得した。


(フォロフライ提供)

寒冷地特有の課題としてEVや充電設備への降雪、低温によるバッテリー性能の低下、充電リードや充電ポートの凍結などが挙げられる。北海道ではEVなど次世代エコカーの補助金交付台数が全国13位、人口1万人当たりの普及台数は全国で最下位の9.6台とEV普及に遅れが見られる。

フォロフライでは昨年10月、国内自動車メーカーとしては初めての国外生産(ファブレス生産)による1トンクラスの宅配用電気自動車としてEV F1 VANのナンバーを取得。EV F1VANは7月から公益財団法人日本自動車輸送技術協会(JATA)における環境配慮型先進トラック・バス導入加速事業の補助金対象車両として認定を受けた。

航続距離は約300キロメートル、最大積載量は950キログラム。

(藤原秀行)

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