倉庫制御システムも、22年3月納入へ
日立製作所は8月25日、工具などの通販大手MonoraRO(モノタロウ)が兵庫県猪名川町でプロロジスが開発中の物流施設「プロロジスパーク猪名川1」に開く予定の物流拠点「猪名川ディストリビューションセンター(仮称)」に、日立インダストリアルプロダクツ製の無人搬送ロボット「Racrew(ラックル)」約400台を含む搬送設備と倉庫制御システム(WCS)を納入すると発表した。
このほど、MonotaROから受注した。Racrewの導入でピッキング作業の効率を従来比3倍超に高めることを見込む。新型コロナウイルスの感染拡大で、物流拠点もスタッフの密集を避けることが強く求められているのに対応する。
日立とMonotaROは導入の検討を始めているWMS(倉庫管理システム)やロボットを一層活用することにより、最適な作業指示や人・設備などのリソースコントロールを行う機能を強化するなど、システムのさらなる高度化を目指す。
新拠点は延べ床面積が約13万平方メートルに及ぶ予定で、MonotaROとしては最大規模になる見通し。各種設備は2022年3月に納入する計画だ。
日立とMonotaROは15年にロジスティクス分野で協創を開始し、17年と19年に同社の「笠間ディストリビューションセンター」(茨城県笠間市)にRacrewを合計260台以上納入した。19年11月には「茨城中央サテライトセンター(仮称)」(同県茨城町)向けにRacrew約80台を含む搬送設備とWCSを受注済みで、21年3月に納入する。
笠間ディストリビューションセンターで稼働中のRacrew(日立製作所ウェブサイトより引用)
(藤原秀行)