システム開発のティアフォーと資本提携、98億円出資
SOMPOホールディングス(HD)は8月28日、自動運転事業に参入すると発表した。
自動運転システム開発を手掛けるスタートアップ企業のティアフォー(TierⅣ、名古屋市)と資本提携契約を締結し、約98億円を出資、株式の約2割を保有し関連会社とした。
SOMPOグループはこれまでにもティアフォーと自動運転システムの遠隔監視・操作を支援する「コネクテッドサポートセンター」を共同開設したり、新たな損害保険商品の開発に取り組んだりしてきた。既にSOMPOHD傘下の損害保険ジャパンがティアフォーに出資しているが、SOMPOHDが出資する形態に切り替えて関係をより強化し、自動運転技術の普及を後押ししたい考え。
ティアフォーは自動運転ソフトウエア「Autoware(オートウエア)」を開発するなど、「施設内移動・物流」「過疎地域交通」「市街地・高速道路における長距離貨客輸送」の3分野に焦点を当てて自動運転技術の確立に努めている。SOMPOグループは自動運転で収集する走行経路などのビッグデータを利用、独自サービスを開発していくことも視野に入れている。
(藤原秀行)