米C&W、奈良で大規模物流施設の開発用地2件を取得

米C&W、奈良で大規模物流施設の開発用地2件を取得

合計で7・7万平方メートル、県内初のダブルランプウェー採用へ

米不動産サービス大手のクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(C&W)は10月9日、グループのクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド・アセットマネジメント(C&WAM)が、奈良県安堵町で大規模物流施設の開発用地を取得したと発表した。

対象は1万9327平方メートルと5万8159平方メートルの連続する2区間で、それぞれ「(仮称)LF奈良Ⅰ計画」、「(仮称)LF奈良Ⅱ計画」としてシングルテナント型物流施設、マルチテナント型物流施設を開発する予定。奈良県内では初となるダブルランプウェー付きの先進的物流施設となる見込み。着工と竣工の予定時期など開発計画の詳細を現在詰めている。

当該地は同県最大の工業団地「昭和工業団地」を中心に産業集積が進んでいる地域。同県は歴史的建造物や遺跡が多く、大規模な物流施設の開発可能な用地供給は希少のため、C&WAMは非常に価値が高いと強調している。

西名阪自動車道の大和まほろばスマートICから約1・5キロメートル、法隆寺ICから約3キロメートル、第二阪奈道路の中町ICから約10キロメートルに位置。奈良県内の地域配送拠点に加えて、大阪・京都・名古屋方面への広域配送拠点としても活用できる見通し。

C&WAMの田中義幸社長は「2018年に立ち上げたLFシリーズを代表するマルチテナント型の大規模物流施設を開発する機会を得たことをとてもうれしく感じている。奈良県は物流の要所としてのポテンシャルが非常に高く、本プロジェクトはそのことを証明するものになると信じている」とのコメントを発表した。

(藤原秀行)※ロゴマークはC&WAM提供

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