9月1日付、物流スタートアップ立ち上げの経験も
倉庫の空きスペースと保管を希望する荷物のマッチングサービスを展開しているスタートアップ企業のsouco(東京)は、新たなCOO(最高執行責任者)にシンガポール出身で、DHLサプライチェーンなど物流業界で経験を重ねてきたティエンテック・ティオ氏を招へいした。就任は9月1日付。
同氏は旧文部省(現文部科学省)奨学生として1982年に初来日し、東京工業大電気電子工学部卒。シンガポール帰国後は環境省の勤務を経て、91年にヒューレットパッカード(HP)シンガポールに入社。製品開発や市場開拓などに携わった。97年に物流スタートアップのAscent Logistics(アセントロジスティクス)に参加、9年間にわたってITから現場管理に至るまで多様な業務を経験した。
2006年に再び来日し、DHLサプライチェーン入社。北アジア地域セクター・ヘッド、アジア太平洋地域サービス・ロジスティックス・ヘッド、DHLサプライチェーン・ジャパンCOOなどを歴任してきた。
soucoはマッチングサービスの登録企業数が今年6月に1500社を超えるなど、順調に事業を拡大している。同社は大企業とスタートアップ企業の両方に在籍したキャリアを持ち、製造業の現場も熟知している同氏を経営メンバーとして迎えることで、マネジメント体制の拡充やサービス強化など今後の成長持続に向けた基盤づくりを進めたい考えだ。
soucoのティエンテック・ティオ新COOと中原久根人CEO(最高経営責任者)
(文・藤原秀行、写真・中島祐)