新中計公表、アシストスーツや物流IoT拡大へ
ユーピーアール(upr)は10月15日、2021年8月期から25年8月期までの5年間を対象とする新たな中期経営計画を公表した。
5年後の目標数値として、連結売上高を205億円(年平均成長率10%)、経常利益は28億円(同15%)、自己資本比率は常に30%以上をキープすることなどを打ち出した。
実現に向け、レンタルパレットの保有枚数を毎年40万~60万枚程度、コンスタントに積み上げてトータルで約700万枚まで増やし、年間の平均稼働率も5%向上させ、主軸のパレット事業を強化する。物流事業管理士も10人増やすなど、高い専門性を持つ人材を育成する方向性も盛り込んでいる。
併せて、北関東と中部地区の自社デポを新設。人的資本強化策として、社員教育の仕組みの体系化、女性管理職5人以上の登用なども明記している。
さらに、DX推進部を設立し、デジタル技術を活用して既存事業の強化と組織内の円滑な連携を実現。パレットのレンタル事業はスマートパレットや新型パレットの活用によるパレット輸送拡大などを図り、全体の3分の2という規模感を維持。同時に、次世代対応型事業を全体の20%近くまで引き上げる。
このうちアシストスーツ事業は販売チャネルの拡大や海外進出など、物流IoT事業はスマートパレットシステムと連携した貨物移動と倉庫の入出庫を一元的に把握できるサービスの提供、無人倉庫管理システムの開発などを進める。
(藤原秀行)※写真はupr提供