「配送期間限定セール商品」を手軽にチェック可能、レシピも紹介し若年層や子育て世代が使いやすく
インターネットスーパー立ち上げ支援を手掛けるスタートアップ企業の10X(テンエックス)は12月2日、広島に本拠を置いて中国地方でスーパー63店舗を展開しているフレスタと提携したと発表した。
10Xのソリューションを活用し、フレスタが展開しているネットスーパー「エブリデイフレスタ」で新たにモバイル端末向けアプリ「フレスタ ネットスーパーアプリ」の提供を開始、利便性向上を後押しする。広島県内の広島市と呉市を対象エリアに設定している。
フレスタは1887年創業で130年以上の歴史を持つ老舗。2001年からネットスーパーを運営し、生鮮品の宅配を行っている。取り扱う品物は肉や加工食品など約4000に上る。現在はウェブサイトや電子カタログ、印刷したカタログからの電話で注文を受け付けているが、若年層や子育て世代も使いやすくするため、モバイルアプリの活用に踏み切った。
10Xは今年5月、小売事業者がネットスーパーを大規模な初期投資なしで迅速に始めることが可能なサービス「Stailer(ステイラー)」をスタート。6月にはイトーヨーカ堂が展開しているネットスーパー向けアプリの提供を始めた。フレスタもステイラーを取り入れてモバイルアプリを構築した。
フレスタのネットスーパーアプリは見やすさにこだわり、「配送期間限定セール商品」も手軽にスマートフォンからチェックできるようにしているほか、商品を選ぶと関連レシピを表示し、献立を考えやすくなるよう配慮。頻繁に購入する商品をお気に入りとして登録できる。
フレスタの宗兼陽一取締役は「スーパーマーケット業界が大きな転換期を迎える中、小売りにおけるDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進される 10X様とご一緒できることを大変うれしく思う。“10Xを創る”との10X様のミッションを共にしながら、リアルとデジタルが融合した新しいローカルスーパーマーケット像を一緒に創り上げていく」とコメント。
10Xの矢本真丈CEO(最高経営責任者)は「地域に根ざし、商品力の高い老舗スーパーながらデジタル化にも早期から取り組まれているフレスタ様と今回提携できることをうれしく思う。フレスタ様のネットスーパー事業は、実は既に国内有数の規模を誇っているが、まだまだ認知・使い勝手の点でポテンシャルは大きいと感じており、フレスタ様の取り組みは今後の地方スーパーのロールモデルになっていくことを確信している」と語っている。
「フレスタ ネットスーパーアプリ」のイメージ(両社提供・クリックで拡大)
(藤原秀行)