医薬品や日用品など、複数の購入者を最適経路で巡回
岡山県玉野市は12月4日、低速・小型自動配送ロボットが遠隔監視・操作の技術を用いて公道を走行する実証実験を同日から12月11日までの間、実施すると発表した。
実験には三菱商事や三菱地所、東京海上日動火災保険、自動運転技術の開発を手掛けるティアフォー、高精度3次元地図作成を担うアイサンテクノロジー、配送経路最適化サービスを展開しているオプティマインドの各社が参加。
玉野市役所の周辺で、ドラッグストアやクリーニング店などの店舗からロボットが参加各社の技術やノウハウを活用して複数の商品購入者を回る最適なルートと順番を算出、巡回しながら医薬品や日用品、クリーニングした衣服を届けていくことを想定している。
投入するロボット「LogieeS(ロージーエス)」は運行速度が時速3キロメートル。10キログラムまでの荷物を搭載できる。
政府は今年7月に閣議決定した「成長戦略実行計画」で、低速・小型の自動配送ロボットを実用化するため、「遠隔監視・操作」型のロボットを公道で走行させる実証実験を20年中に可能な限り早期に実現し、その結果を踏まえて早期に制度設計の基本方針を決定する方針を打ち出した。今回の実験もその流れの一環。