ショッピングセンターからアパートの在宅勤務者に昼食など提供
オムロンは12月22日、フィンランドのヘルシンキで、同社製のAI(人工知能)搭載モバイルロボット「LDシリーズ」を使った食料品自動宅配のトライアルを実施したと発表した。
トライアルは、パートナーのディマグロ社などと連携して1カ月間行った。ロボットがショッピングセンターとアパートの間を行き来し、在宅勤務している人にオンラインで注文を受けた昼食や食料品を提供することに成功した。
LDは移動中、口笛を吹いて周囲の人に存在を知らせるなど安全に配慮。同行者がエレベーターのドアを開閉するなどサポートした。
実験に参加した地元のデベロッパー、フォーラムビリウム社のカイシー・スピリング氏は「パンデミック(感染拡大)の期間、モバイルロボットは在宅勤務をしている人々に昼食を提供してくれた。ランチタイムには予約で満杯となった。ロボットは、日常生活の質向上に無くてはならないものになっている」と高く評価した。
オムロンはトライアルの成果を踏まえ、早期の実用化を目指す。
宅配するオムロン製ロボット(以下、いずれもオムロン提供・クリックで拡大)
注文を受けた商品を詰め込む
エレベーターを待つロボット
(藤原秀行)