1月の中国発米国向け海上コンテナ、16・4%増で8カ月連続プラス

1月の中国発米国向け海上コンテナ、16・4%増で8カ月連続プラス

デカルト・データマイン調査、7カ国が2桁の伸び

米調査機関デカルト・データマインが2月12日公表した海上コンテナ輸送量実績調査結果によると、1月のアジア主要10カ国・地域発米国向け(往航)輸送量は前年同期比16・4%増の168万3298TEU(20フィートコンテナ換算)だった。

8カ月続けて前年実績を超え、単月の実績としては過去最多を更新した。台湾以外の9カ国・地域がプラスとなり、このうち7カ国が2桁の伸びを示した。新型コロナウイルスの感染拡大による経済情勢悪化や米中貿易摩擦の影響で低迷した貿易量は21年に入っても持ち直しの動きが持続しているようだ。

1月実績の国・地域別集計を見ると、最多の中国発が19・4%増の100万6103TEUで、8カ月連続のプラスを達成。2位の韓国は11・8%増の16万4410TEU、3位のベトナムは13・4%増の13万6368TEUと好調だった。日本は7・8%増の3万6850TEU。

一方、米国発アジア主要10カ国・地域向け(復航)の20年12月分は2・2%減の49万174TEUで、4カ月ぶりに前年実績を上回った11月から再びマイナスに転じた。中国向けは7・9%増の14万1501TEU。

2020年通年の全体の数値は1・3%減の591万648TEU、このうち中国は8・8%増の195万2421TEUだった。


1月のアジア主要10カ国・地域発米国向け(往航)輸送量

(藤原秀行)

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