ゴム人工筋肉使った「柔らかなロボット」技術など活用へ
ブリヂストンと知能ロボットシステムの開発を手掛けるアセントロボティクスは2月1日、製造業や物流業など向けの新たなピースピッキングロボットの開発・実用化に向け、資本・業務提携契約を締結したと発表した。
出資額は5億円。モビリティ以外の分野で資本・業務提携を結ぶのは初めてとみられる。
ブリヂストンが持つ、ゴム人工筋肉を活用して人間の手のようにやわらかく、様々な形態の物をつかめるソフトロボティクスの技術と、アセントロボティクスのAIソフトウェアなどを組み合わせ、高機能なピースピッキングロボットを早期に実現していきたい考え。
東京都内のブリヂストン施設内で記者会見したブリヂストン ソフトロボティクス ベンチャーズの音山哲一CEO(最高経営責任者)は「2~3年先ではなく、足元で物流業界にいろいろなソリューションを提供していけるよう実証実験を進めていきたい」と抱負を語った。
同席したアセントロボティクスの久夛良木健CEOは「非常にチームのメンバーが良く、決断も早い。ソフトロボティクスの実現に協力したい」と語った。
会見でゴム人工筋肉を使ったハンドを持ちながら、撮影に応じるアセントロボティクス・久夛良木氏(左)とブリヂストン ソフトロボティクス ベンチャーズ・音山氏
(藤原秀行)