3PL導入費用も半額に、緊急事態宣言で厳しい業界を支援
北王流通(東京都北区王子)は2月12日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う政府の緊急事態宣言発令で経営環境が厳しくなっている飲食店を応援するキャンペーンを始めると発表した。
固定費を除いた月額の物流費用の3割を3カ月間、同社が負担。対象は今年4月までの発注分で最長今年の9月まで適用とする。
併せて、3PL業務の導入に関する初期費用も今年4月までの発注を条件に50%割り引く。負担分は同社が自らの業務効率化でコストを下げた分を充てる計画。
同社は「今回のキャンペーンはお客様に物流のニューノーマルを共に模索するきっかけにしていただきたいと思い企画した。コロナ渦での費用の料金的負担はお客様にとっても見直しのきっかけになり、また喜ばれることと思った。自社としてもお世話になっている飲食業界の皆様への恩返しの意味も込めて実施している」と狙いを説明している。
同社は緊急事態宣言で飲食店の営業時間が短縮され、夜間配送のドライバーが食事を取れないことを踏まえ、社内食堂で軽食を格安販売するなどの支援も行っている。
(藤原秀行)