日本通運、国内航空貨物でハラル認証品質対応の輸送サービス開始へ

日本通運、国内航空貨物でハラル認証品質対応の輸送サービス開始へ

少量でも対応、多様なニーズ獲得図る

日本通運は3月5日、日本国内の航空貨物輸送「エクスプレスハイスピード」に関し、イスラム教の戒律に沿っていることを示す「ハラル認証」の品質に対応した輸送サービスを同8日に始めると発表した。

同社は2014年にマレーシアで日系企業として初めてハラルの物流認証を取得し、グローバル規模でハラル物流サービスの構築を推進。日本では16年に初めて倉庫業務に関するハラル認証を獲得し、倉庫を起点とする輸送サービスでもトラック1台に満たない小ロット貨物の混載輸送を目的としたハラル専用ロールボックスや大ロット貨物を対象としたハラル専用鉄道コンテナを導入。ハラル食品などの取り扱い拡大を図っている。

日本でもムスリムの人口が増えているのに加え、健康・安全を重視する消費者の中にも品質や衛生の管理に関する認証基準が高い点に着目、ハラル製品を求める向きがあることに着目。段ボール1個といった少量の貨物でも対応可能で輸送状況をウェブサイトで確認できる輸送サービスでハラルに対応することにより、多様なニーズ獲得を図る。

同社は今後も日本でハラル製品の適正なサプライチェーン構築を進める考え。


日通のハラル物流ブランドロゴ(同社プレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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