単発バイトマッチングアプリのタイミー、物流など業務中事故防止へ安全対策強化

単発バイトマッチングアプリのタイミー、物流など業務中事故防止へ安全対策強化

中災防と連携、転倒など避けるポイントまとめた研修資料をスマホで提供

単発バイトのマッチングアプリを提供しているタイミー(東京都豊島区東池袋)は、中小規模の職場の労働災害防止に向けた啓発活動を手掛けている中央労働災害防止協会(中災防、東京都港区芝)と連携し、新たにアプリ利用者が業務中、事故に遭遇するのを防ぐ取り組みを始める。

中災防が職場で転倒・転落したり、機械に手や足を挟まれたりしないよう、日ごろから注意すべきポイントをまとめた研修用の資料を作成。今年7月をめどにタイミーのスマートフォンアプリで見られるようにする。若い人にも関心を持って見てもらえるよう、動画を活用することなどを検討している。

事故が起きた場合、一義的にはタイミーは責任を負わないが、マッチングのプラットフォーマーとして事業者と働き手の双方が安全をより確実に担保できるよう貢献するため、自ら安全対策を拡充させることにした。アルバイト希望者と人手を探している事業者の双方にタイミーをより確実に選んでもらえる環境を実現したい考え。

タイミーは2017年設立。登録している利用者ユーザーは約170万人、導入した店舗数は3万を超えている。当初は外食店舗がメーンだったが、最近は物流業界の利用が増えている。タイミーはより幅広い業種への利用を働き掛けていくには安全対策の拡充が必要ととらえている。

今後は事業者が中災防の研修を受講した場合、アプリ上でその旨を説明し、アルバイトの探し手が仕事の適否を判断する材料の1つとして活用できるようにすることも視野に入れている。

(藤原秀行)

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