船主の正栄汽船も確認、6日ぶりに事態打開へ大きく前進
スエズ運河庁は3月29日、同運河で座礁、航路をふさいでいる大型コンテナ船「エバーギブン」に関し、現地時間の同日午後(日本時間同日夜)に離礁作業が成功したと発表した。
同船を保有している船主の正栄汽船(愛媛県今治市)も同日、離礁を確認したと発表した。同社によれば、エバーギブンは近隣のグレートビター湖に移送して損傷状態を確認する予定。
同社は「できるだけ早期に航路に復帰することを目指す。本船の事故に際し、スエズ運河庁やサルベージ会社、関係各社の皆様に多大なるご協力を賜ったことを感謝申し上げる」とのコメントを発表した。
3月23日の事故発生以来、運航が寸断されていたスエズ運河は座礁事故発生から6日ぶりに事態打開へ大きく前進した。現場ではエバーギブン以外に300隻以上の船舶が足止めに遭っているもよう。同運河庁は早期の正常化を目指す。
「エバーギブン」の離礁作業の様子(スエズ運河庁ウェブサイトより引用)
(藤原秀行)