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シップヘルスケアグループ、最新機器導入の物流拠点「大阪ソリューションセンター」をメディアに公開

シップヘルスケアグループ、最新機器導入の物流拠点「大阪ソリューションセンター」をメディアに公開

RFIDタグで在庫を常時管理、入荷時に抗ウイルス剤噴霧も

※実際の拠点の様子を詳報した記事を近く配信予定です

シップヘルスケアホールディングス(HD)は4月20日、傘下で小西医療器(大阪市中央区)が大阪府門真市に建設、昨年12月に竣工した新たな医療材料物流拠点「大阪ソリューションセンター」(大阪SC)をメディアに公開した。

大阪SCは、医療機関に消耗品を日々届ける「メディカルサプライ事業」の関西圏における基幹医療材料物流拠点と位置付け、医療材料業界の最先端の取り組みを発信する起点とするため、オープンイノベーションの場として多数のメーカーが共同で技術開発に参加。無人搬送ロボット(AGV)や自動倉庫、最新のモータローラなどの自動物流設備に加え、RFID技術を駆使した医療材料管理など、さまざまな業界で初となるソリューションをふんだんに取り入れている。

大阪SCは一部医療機関向けに運用を始めており、順次大阪府下の主要医療施設へ展開。6月には本格稼働を予定している。今後は小西医療器が関西圏域で受託する27施設、1万3500床分の医療施設へ運用を広げた上で、将来はグループ連携も視野に入れ、一段の運用施設拡大を目指す。


大阪SCの外観(以下、いずれもシップヘルスケアHDプレスリリースより引用)


大阪SC庫内の立体図

大阪SCは鉄骨造の地上5階(倉庫部分は4階)、延べ床面積は1万253平方メートル。総投資額は約40億円。

シップヘルスケアグループがメディカルサプライ事業で手掛けている手法「SPD(Supply Processing Distribution)」は、必要な物を必要な時、必要な分だけ医療機関に提供しているが、入荷した医療材料を小分けして管理することが不可欠のため、従来は小分けの作業に多大な人手と時間を要していた。

そこで大阪SCは絆創膏1枚から計量できる高度な技術を取り入れた自動梱包機を導入、大幅な省人化・効率化を図るとともに、小分け時に重量検品・入荷登録を同時に行うことで作業ミスのリスクも回避する。

また、RFIDラベル自動貼付システムを採用し、入荷時からRFIDタグで医療材料を管理。箱単位の管理に加え、業界で初めて小分け単位と全ての医療材料にRFIDタグを貼付、RFID読み取り機能を備えた在庫棚で管理することで24時間常時棚卸しを可能にした。在庫管理の精度を向上するとともに出荷ミスを未然に防止し、より正確な医療材料供給を実現する。


ダイオーエンジニアリングの自動梱包・RFID貼付機「SpeeMa Auto Pack」


サトーヘルスケア製のRFIDラベル自動貼付システム


帝人が開発した在庫常時監視棚(レコピック)による在庫管理を導入

他にも、日立製作所製のAGV「Racrew」や、GROUNDと大王製紙子会社でICタグ製造などを手掛けるダイオーエンジニアリングが共同で開発した自律型協働ロボット「PEER SpeeMa+」を導入、従来のピッキング作業の生産性向上につなげる。

指定した医療材料を載せた棚をRacrewで自動倉庫から作業者の元へ搬送することで作業スタッフの負担を大幅に軽減。業界初のRFIDに対応した自律型協働ロボットはピッキング場所への誘導だけでなく、ピッキングした医療材料を瞬時に認識する機能を備えており、新技術で誰でも、簡単にミスなくピッキング作業を行える環境を整えている。

新型コロナウイルスの感染拡大を考慮し、物流業界で初めての試みとなる抗菌・抗ウイルス液剤噴霧システム「ナノガード」を設置。入荷の際、ケースに噴霧することで医療材料を常に清潔な状態で管理できるよう努める。


自動倉庫から出荷する商品を作業エリアまで搬送する「Racrew」。棚はイトーキが専用の物を開発した


ピッキング対象の商品が収められた棚へ作業員を誘導する「PEER SpeeMa+」


凸版印刷製の抗菌・抗ウイルス液剤噴霧システム「ナノガード」

(藤原秀行)

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