リードタイムや生産性の飛躍的向上目指す
量子コンピュータ関連ビジネスを手掛けるグルーヴノーツは4月26日、トヨタ自動車九州(福岡市)と、同社の宮田工場(福岡県宮若市)で量子コンピュータを活用した補給部品物流の業務改善プロジェクトを開始したと発表した。
同工場は高級車のレクサスブランド5車種を手掛けており、2020年にはレクサス初となる電気自動車(EV)「UX300e」の生産を開始した。トヨタ九州ではクルマづくりの多様化や日々の生産変動などへ柔軟に対応できる体制を構築するため、日々現場の改善活動に取り組んでいる。
生産現場における複雑な制約を全て考慮した上で、状況に応じた最適な計画を瞬時に算出できるグルーヴノーツの「量子コンピューティング技術」に着目。リードタイムや生産性の飛躍的な改善を目的に、グルーヴノーツと協働して、量子コンピュータを活用した業務改善プロジェクトを発足させた。
グルーヴノーツはクラウドプラットフォーム「MAGELLAN BLOCKS(マゼランブロックス)」で量子コンピュータ(量子アニーリング、イジングマシン)を活用したサービスを世界で初めて商用化。シフトや積載、ルート、作業手順の最適化などさまざまな業務課題に対応する実用的なソリューションの開発で成果を挙げている。
(ロジビズ・オンライン編集部)※ロゴマークはグルーヴノーツ提供