受注データ分析し販売機会損失回避など図るソリューション提供も視野
キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)と関通は4月27日、関通が開発したクラウド型WMS(倉庫管理システム)「クラウドトーマス」の販売代理店をキヤノンITSが務める契約を締結したと発表した。同日、取り扱いを開始した。
クラウドトーマスは庫内物流における商品情報をデータベース化し、入荷、検品、保管、ピッキング、出庫などの作業を、主にバーコードリーダーで読み取る作業、あるいは情報端末へキー入力する作業の確認で進められるため「ミスの削減」「作業のカンタン化」「作業の平準化」を実現できるのが特徴。
リアルタイムな確認と可視性の向上を見込めるため、両社はクラウドトーマスの活用により、現場作業の精度向上と効率化、コスト削減といった、企業全体の生産性や効率化を高めるメリットがあるとみている。
今後はクラウドトーマスや顧客の商品管理・受注管理システムなどから出力したデータを基に、キヤノンITSの数理技術を生かして顧客分析や販売機会損失回避につなげるソリューションの提供も視野に入れている。
クラウドトーマスは月額基本使用料が税別7万5000円から、追加アカウントは月当たり5000円から。
クラウドトーマスのイメージ(両社提供)
(藤原秀行)