ルノーに続き、電動化促進などの資金に充当と説明
日産自動車は5月5日、保有しているドイツのダイムラー株式1・54%を全て売却すると発表した。譲渡額は11億4900万ユーロ(約1500億円)で、機関投資家へ売却する見込み。時期のめどは開示していない。
日産は売却の理由について「(売却による資金を)電動化の促進に向けた投資など、事業競争力をさらに強化し、高めていくための原資として活用していく予定」と説明。今後もダイムラーとの事業上のパートナーシップに変更はないと強調している。
日産と提携しているフランスのルノーの両社は2010年、日産元会長のカルロス・ゴーン被告らが主導し、ダイムラーと資本・業務提携していた。ルノーも今年3月、ダイムラー株の売却方針を公表済み。ダイムラーが持つ日産株式の扱いについては言及していない。
(藤原秀行)