花王ロジスティクス向け配送車両に活用、「1台当たり年間CO2排出3%減」達成目指す
丸協運輸は今年7月をめどに、EV(電気自動車)トラックを導入する。
三菱ふそうトラック・バスの小型EVトラック「eCanter(eキャンター)」の3トンバンのタイプを採用。花王ロジスティクス向け配送車両として活用する。丸協運輸によれば、eキャンター導入は近畿エリアで初めてという。
同社はSDGs(持続可能な開発目標)を考慮し、気候変動問題への具体的な対策として2021年度にトラック1台当たりの年間CO2排出量を前年比3%減とする目標を掲げている。既にアイドリングストップや燃費改善、無駄な回送運転の回避などを進めており、小型EVトラックを活用して対策を一段と加速させる。
三菱ふそうは17年に量産型のEVトラックとしてeCanterを世界で初めて公開。今年2月にはグローバルで納車実績が200台を超えたと発表している。このうち、国内では60台以上に達しているという。
同社はeCanterが宅配やルート配送、コンビニ店舗向け配送など市街地で停止と発進を頻繁に繰り返す都市内輸送に適していると説明。運送事業者のほか小売業やEC事業者などの間でも採用する事例が出ている。
丸協運輸もeCanterが持つ強みを最大限生かし、花王ロジスティクス向け配送の環境負荷軽減を推し進めたい考えだ。
導入するeCanterの外装イメージ(丸協運輸提供)
eCanterの走行イメージ(三菱ふそうトラック・バスプレスリリースより引用)
(藤原秀行)