JR東、新幹線で輸送した信州の農産物を大宮駅の常設ショップで販売

JR東、新幹線で輸送した信州の農産物を大宮駅の常設ショップで販売

物流拡大、コロナ禍で落ち込んだ旅客需要カバー目指す

JR東日本と長野県を拠点とするグループ会社のステーションビルMIDORIは6月8日、埼玉県の大宮駅構内に常設ショップ「信濃の風」を開業し、新幹線で輸送した信州の農産物を産地から直送して販売すると発表した。

長野県の農業活性化支援を目指し、新幹線「あさま」に載せて毎日長野から運ぶことで、これまで現地でしか手に入れられなかった地元ならではの味、鮮度の良い農産物と出会える場として首都圏へ長野県の魅力を発信する。

また、大宮駅での販売にとどまらず、農業体験、移住体験などの体験型ツアーのメニューを拡充し、長野県への観光誘致、移住の促進など交流人口、関係人口の拡大に貢献するため、関係する自治体・事業者と連携して取り組みを進める。

店舗スタッフは長野に暮らしている社員。地元で生活しているからこそ知る生産者の姿や思い、おすすめの味わい方をはじめ、観光地の情報や各地域の楽しみ方などを直接利用者に伝えることができる。

列車を活用した地域産品などの輸送サービスについては、新型コロナウイルスの感染拡大で旅客需要が落ち込んでいるため、新たな収益源とすべく2020年度に約90件の輸送を実施。定期輸送の拡大や、JR他社との連携、エキソトへの配送開始、新たな取り組みの実施などを通じて、順次サービスを拡大している。

今後も、列車の速達性、定時性といった強みを生かした付加価値の高い商品の提供を通じて、地域の連携強化を図る考え。


店舗イメージ


(画像はプレスリリースより引用)

(ロジビズ・オンライン編集部)

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